SUGOI-ne炭素循環栽培の湿度について
このSUGOI-ne ラン菌による炭素循環栽培と、
これまで行なわれて来た水ゴケ、バーク、軽石・・・などの栽培と、
最も大きく異なるところは「潅水」、湿度、乾燥の解釈である。
これまで行なわれて来たラン菌の居ないコンポストでは、
多湿では簡単に「根腐れ」が起きた。
ラン栽培の最も大きな問題は、この多湿による「根腐れ」であった。
ラン栽培の歴史は・・・根腐れをどうやって防ぐか・・・の歴史であった。
コンポストは勿論のこと、鉢、潅水、温度・・・全て根腐れ対策から研究されてきた。
アレコレ試行錯誤の結果、現在の栽培法が確立されてきた。
しかし、この栽培法では、絶対越えることが出来ない壁がある。
ランが菌根植物である。
この根本が削除されているからである。
これまで、誰もラン科植物全般に適合するラン菌を発見できなかったからである。
したがって、ラン菌と湿度の関係が不明のまま、現在の栽培法が出来ている。
なぜ、ランは、簡単に多湿で根腐れを起こすのか。
例えば・・・・日本の自生地。
何日も雨が降り続くことがある。
2,3日のあいだに1000mmもの豪雨の時もある
それでも、自生地では根腐れが起きない!
なぜ起きないのか。
SUGOI-ne栽培ではどうか。
1000mmもの豪雨のような多湿でも根腐れは起きない。
毎日毎日雨降りつづきのような多湿でも根腐れが起きない。
このことが栽培現場で実証された。
多湿による根腐れの問題が一挙に解決したのである。
なぜか。
ラン菌の働きである。
ラン菌が多湿条件下で、ランの根に空気を供給するからである。
もう一度原点から自生地を考えて見ると、
自生地にはランの種子が発芽出来る湿度が必ず存在するということである。
そして約100〜360日にも及ぶプロトコーム時代。
このプロトコームが生きられる湿度が存在するということである。
更にラン菌が生きられる湿度が存在するということである。
この湿度は、雨水、霧、露、地下水・・・などによって作られている。
絶対に温室のカラカラのコンポスト状態はない。
このプロトコームが生きられる湿度。
ラン菌が生きられる湿度。
この目線、方向から、ランの潅水、湿度が論じられ、書かれた栽培書は無かった。
水ゴケが乾燥したら・・・潅水。
用土が乾いたら・・・潅水。
こういう説明で書かれてきた。
これほど・・・非科学的な説明はない。
100人の人がいれば、100人・・・乾燥の感じ方が異なるからである。
それでも・・・・
カトレアはどうにかカラカラ乾燥でも生きられる。
多肉植物化したランだからである。
しかし、例えばシュンラン。
東北地方に自生するシュンランは11月から3月まで雪の下。
暗黒、多湿の中で生き続ける。
エビネも同じ。
これでも根腐れなど起きない。
こういうランでも・・・・栽培したとたんに・・・乾燥させて作る。
鉢に植えたとたんに多湿にすれば根腐れを起こすからである。
これまでのコンポストでは、この問題を解決できなかった。
だから、「水やり3年」・・・という言葉生まれた。
一年目は多湿で失敗。
二年目は乾燥させて失敗。
三年目で・・・どうにかコツを掴む・・・・。
こうして経験をつんだ人がSUGOI-neを使うと大失敗する。
潅水するタイミングに大きな乖離がでてくる。
これまでの潅水するタイミングでは、SUGOI-neではほとんど失敗する。
ラン菌が生きているのと、ラン菌が居ないコンポストでは、
湿度がまるで異なるのである。
SUGOI-neは自生地を再現するもの。
ということは、枯れ落ち葉の下の湿度を再現しなければならない。
別な言い方をすれば、プロトコームが生きられる湿度にしなければならない。
このことから、無菌培養の寒天の湿度が生まれた。
この寒天の湿度がランの適当な湿度である。
だからこそ、この寒天上で地生ラン、着生ランも同じように発芽出来る。
この湿度こそ、自生地における枯れ落ち葉が体積した場所の湿度である。
つまり「オシボリの湿度」。
この湿度こそ、ラン菌が繁殖し枯れ落ち葉を分解する炭素循環の湿度である。
この湿度を適確に行うには
「ペクチン潅水法」で潅水すれば、ほとんどのランで最高の生育になる。
SUGOI-ne炭素循環栽培を行う場合、
これまでの潅水の経験をご破算することである。
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